メディアクリエイトが発表した2009年11月2日-11月8日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、コナミの大黒柱的サッカーゲームシリーズ「ウイニングイレブン」の最新作『ワールドサッカーウイニングイレブン 2010(PS3)』だった。300種類以上の新モーション・7種類のフェイントなどの「個人技」、さらには新機能の「チームプレイ」など、個体・グループ双方における「サッカーの力」の演出に磨きがかかっている。「スライダー」「プレースタイルカード」を使っての戦術設定も可能。実際、ビジュアル面での評判は非常に良いが、総合評価では発売初週ということもあり、優良可不可とほぼキレイな形で等分されている状態。次週以降どの評価が増えていくのかが注目どころ。




第二位にはお馴染みの『ポケットモンスター ハートゴールド』『/ソウルシルバー』が。「お馴染み」といっても2タイトルで合わせて1週間に7万本強も売れているのだから、軽んじることはできない。ゲームショップの立場で見れば「欠品することはできない必需商品」としての立ち位置を確保できるくらい、定期的に売れ続けているのだろう。

第三位にはこちらも定番となりつつある『Wiiフィット プラス』が。前作を買った人なら破格の値段(バランスWiiボード無し版なら定価2000円)で買えて遊べることもあり、まさに飛ぶように売れている次第。そろそろ寒さが堪える季節になってきただけに、屋内スポーツともいえる同ソフトを買い求める人もますます増えるものと思われる。ちなみに前作『Wii Fit』を持っていない人は、前作と合わせて買う必要は無く、バランスWiiボード付のバージョン『Wiiフィット プラス(バランスWiiボードセット)』を購入すればOK。こちらは参考価格9800円。

第四位にはこれも安定感のある売れ行きを見せてい『トモダチコレクション』がランクイン。先日Wiiのエンタメコンテンツの一つである【Wiiの間】に関する記事を掲載したが(【広告主からの「Wiiの間」の評価、「ネットとテレビの間にある、不思議なメディア」】)、既存の概念を覆すような「面白さ」を提供するという観点では、この『トモダチコレクション』も似たようなもの。何か不思議な期待感を提供する任天堂の、個性が出ている作品ともいえよう。


今週はトップが新作、2-4位は既存作という結果になった。趣味趣向が分散化し、よほどのビックタイトルか「老若男女に受ける」作品で無いと、上位ランキングは難しくなっている昨今。発売後しばらく経っても上位につけているタイトルを選択するのが、「外れ」をつかみにくい秘訣なのかもしれない。