ニンテンドーDSの新製品がどんなものかひと目で分かる広告イメージ【DSiを広視野角・大画面にした「ニンテンドーDSiLL」、11月21日から発売】で紹介したように、[任天堂(7974)]の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の広視野角・大画面したワイドバージョン「ニンテンドーDSiLL」は昨年11月に発売された。これまでのDSユーザーからさらに幅広い層への展開を狙ったものと思われるが、セールス状況はなかなか堅調のようだ。この「DSiLL」、海外では「ニンテンドーDSi XL」(洋服などのXLサイズと同じ意味だ)という名称で発売予定。この「ニンテンドーDSi XL」のイメージが一発で分かるのが、今回紹介するフランスで展開された広告だ(【ADS of the World】)。





↑ DSiに「スーパーキノコ」を足してDSi XL!!?
↑ DSiに「スーパーキノコ」を足してDSi XL!!?

「DSi XL」の発売後も並行して発売が続けられる「DSi」。これに、『スーパーマリオブラザーズ』シリーズで有名な、マリオたちが食べるとパワーアップできるアイテム「スーパーキノコ」を足すと、「DSi LL」になるというビジュアル的説明。キャッチコピーには「DSシリーズが3月5日に広がりますよ、新しい仲間がお目見えしますよ(The family widens the 5th March)」。シリーズそのものに新しいラインアップが加わると共に、画面そのものが大きくなるという意味も兼ねて「widen(広がる、大きくするという意味の動詞)」を用いたのだろう。

実際にDSi XLが火を吐くわけでもなければ、一度ダメージを受けてもDSiサイズに小さくなるだけで壊れずに済むわけでもない。しかし任天堂のゲームを知っている人なら誰もが認知している『スーパーマリオブラザーズ』のパワーアップアイテムを用いることで、実にシンプルに、そして分かりやすく「DSi XL」のパワーアップぶり(機能的に色々と付加された)と同時に「単純にサイズが大きくなっている点」をもアピールできる。ゲーム中にスーパーキノコを食べて、あの独特の効果音と共に巨大化していくマリオが頭に思い浮かび、それを「DSi」と「DSi XL」になぞらえるに違いない。

自社の認知度の高いキャラクタを用いて商品の特性をひと目で分かるようにアピールするあたり、非常によく出来た演出といえよう。