ニンテンドーDSでネット接続ネットスターは2010年3月31日、家庭でのインターネット利用に関する実態調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、子供が初めて持つネット接続機器として「ニンテンドーDSシリーズ」を挙げる人が6割を超えて最多数派であることが分かった。携帯電話やパソコンなどは1割前後でしか無い。子供におけるインターネットという未知なる世界への「はじめの一歩」は、ニンテンドーDSが手を取り案内している状況が見て取れる(【発表リリース】)。





今調査はマクロミル・バンダイナムコゲームスが2010年3月8日から15日にかけてインターネット経由で行ったもの。対象は「小学校3・4年生から高校生の子供を持つ保護者」と「小学生から中学生の子供」。保護者の年齢構成比は20代0.4%・30代35.3%・40代57.8%・50代6.4%・60代0.1%、保護者の子供構成比は小学校3-4年生・小学校5-6年生・中学生・高校生で均等割り当て。子供の構成比は小学校1-3年12.9%・小学校4-6年生で64.2%・中学生22.9%。有効回答数は保護者832件・子供2174件。調査母体の保護者と子供の間には直接の親子関係は無く、個々のもの。また、インターネット経由の調査であるため、インターネット周りのリテラシーが高めな調査母体なことに留意する必要がある。

それによると、「保護者が子供に初めて買い与えた、子供専用のインターネット接続可能な機器」「子供が初めて買ってもらった、自分専用のインターネット接続可能な機器」それぞれにおいて、もっとも多くの回答が寄せられたのは「ニンテンドーDS」だった。保護者・子供双方の立ち位置で6割強の値を見せている。

↑ 保護者が子供に買い与える初めての/子供が初めて買ってもらった自分専用の・インターネット接続機器
↑ 保護者が子供に買い与える初めての/子供が初めて買ってもらった自分専用の・インターネット接続機器

【高校生から小中学生へ……5年で大きく浸透する携帯電話】にもあるように、中学生では5割程度、小学生でも2割前後が携帯電話を保有している時代だが、「はじめて手にするインターネットへの窓口」となるとニンテンドーDSが他のメディアを圧倒している。価格が安めなこと、ゲーム機として多くの人(老若男女を問わず)が使っていること、そして何より操作が簡単で通信コストも(無線LANなどを使う限りは)気にしなくて良いことなどが幸いしているものと思われる。同じ立ち位置にあるはずのPSP(プレイステーションポータブル)は残念ながら「最初の」接続機器としては少数派に追いやられてしまっている。

これはあくまでも「子供専用の」。「家族と共用するもので初めて触れた」となると、恐らくはパソコンあたりが大勢を占めるのが順当。しかし誰のものでもない、誰にも邪魔されずに(携帯やパソコンの場合はフィルタリングをかけられる可能性もあるが)、自分だけで操作できる端末を手にいれることは、子供にとって大きな喜び・驚き・進歩であり、新たな世界への扉を開く重要な第一歩に違いない。

その第一歩の橋渡しをし、共に手を取り合ってインターネットの世界へといざなうのがニンテンドーDSであるあたり、これから成長を見せるインターネット世代が「ポータブルマシン」「携帯情報端末」に何のわだかまりや偏見を見せることなく、素直に活用していく様子が容易に想像できよう。