
今調査は2010年1月7日から12日にかけてインターネット経由で18歳以上を対象に行われたもので、有効回答数はアメリカが800人、イギリスが402人。そのうち最低でも1週間に15分以上ソーシャルゲームをプレイした人1200人(男性535人・女性665人)を統計対象にしている。なお今回はイギリスのプレイヤーに関するデータは省き、アメリカのみを対象にグラフを生成している。
まずはソーシャルゲームのプレイ頻度。

↑ どれくらいの頻度でソーシャルゲームを遊んでいますか
1日1回以上プレイしている人が2/3以上。それこそ「毎日プレイ、ソーシャルゲーム」な世界にどはまりなわけだ(なお回答母体は1週間に最低でも15分以上遊んでいる人であることに注意)。
三分の二は毎日プレイ状態なソーシャルゲーム。一方でソーシャルゲームは、1回あたりのプレー時間がさほど長くはないものも多い。それでは「1週間に何時間何分くらいソーシャルゲームで遊んでいる」のだろうか。また、「ソーシャルゲーム1回あたりのプレイ時間はどれくらい」だろうか。

↑ 一週間に何時間何分くらいソーシャルゲームで遊んでいますか

↑ ソーシャルゲームで1プレイあたりのプレイ時間は?
1週間のプレイ時間は大体1-5時間程度が4割、1日あたり長くて1時間足らず・短いと10分くらい、といったところだろうか。「案外長くないか?」という疑問が沸いてくるが、ソーシャルゲーム単体の1プレイあたりのプレイ時間が30分までで4割、1時間までで2/3に達しており、非常に概算的な話になるが「毎日1-2プレイ、1プレイあたり10-30分前後でゲームを楽しむ」スタイルがスタンダードに近いことが分かる。
最後にプレイ時間が今後増えるか否かについて。この三か月間のプレイ時間動向を見ると、増える人の方がかなり多い結果となっている。

↑ この三か月間、ソーシャルゲームで遊ぶ時間は変わった?
元々のめり込む、というよりはそれなりに深入りせずに楽しんで、あとはソーシャルメディア的なつながりを堪能する、つまりシンプル&ソーシャルなゲームがソーシャルゲームの根本的な姿だった。そのスタイルならばハードルは低いし、多くの人がすぐにプレイできるし、プレイ時間も短くて済む(ほとんどの人はゲームに没頭し続けるほど時間に余裕はない)。しかしながら少なくともソーシャルゲームをプレイする調査母体層においては、今後もプレイ時間は増加しそうではある。
日本のソーシャルゲームに今回の結果がすべて当てはまるとは限らない。しかし例えば「1プレイあたりの時間」で30分未満が4割を占めていることや、多くの人は遊んでもせいぜい1日に1時間前後くらいでしかないことあたりは、少なからず参考になるだろう。