
今調査は2010年9月6日から8日にかけて、1日1回以上ソーシャルゲームをプレイしている(つまり日常的に遊んでいる)20-49歳の正社員に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は400人。男女比は1対1、年齢階層比は20代156人・30代139人・40代105人。

ソーシャルゲームを配信ソーシャルメディア、あるいはその他の携帯情報端末上からのものに区分し、「利用しているか否か」「利用している中でもっとも利用しているもの」それぞれについて答えてもらったのが次のグラフ。「利用している」「もっとも多く利用している」双方で「mixiアプリ」がトップについた。【mixiの現状(2010年7月末時点)】で掲載したグラフにもあるように、mixiという国内最大級のソーシャルメディアを縦横無尽に活かしたソーシャルゲームの展開戦略が、上手く行っているあかしともいえる。

↑ 現在利用している・もっとも利用しているソーシャルゲーム(「利用している」は複数回答)
「利用している」率で見れば、mixiアプリが6割、GREEが4割強、モバゲータウンが4割近くで、この3ソーシャルメディア提供のものが3強。次いでiPhone向けのが2割近くで、ここまでが現状の数字の上で注視すべき対象。世界的にはばく進状態のFacebook向けアプリは、残念ながら日本国内ではまだ少数派。
●男女・年齢階層別で見ると……
これを(調査結果の公開情報上、幾分変則的なものとなるが)「利用している」を男女別、「もっとも利用している」を年齢階層別で見ると、面白い傾向が確認できる。まずは「利用している」ものについて、男女別で区分したもの。

↑ 現在利用しているソーシャルゲーム(プラットフォーム・複数回答)(男女別)
男性はモバゲータウン・iPhoneアプリで少々女性を上回っている。それよりも女性において、mixiアプリが男性を20ポイント近く上回り、7割近くに達しているのが注目に値する。mixiのユーザーにおける男女比は48.5対51.5でやや女性の方が多い程度だが、少なくとも今調査母体では女性のソーシャルゲーム利用度が男性を凌駕している。mixiアプリで展開されているソーシャルゲームたちは、女性との相性が良い、ということなのだろう。
一方、「もっとも利用している」項目を年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 現在”もっとも”利用しているソーシャルゲーム(プラットフォーム・複数回答)(年齢階層別)
・若年層に一層人気……mixiアプリ、モバゲータウン
・中堅層に一層人気……GREE、iPhoneアプリ
・中堅層に一層人気……GREE、iPhoneアプリ
年齢階層別の人気度は、上位3位・主要ソーシャルメディアにおいては、それぞれの構成年齢層などと浅からぬ関係があるように見える。それぞれのソーシャルメディアの特性、そして【グリーとディーエヌエーによるテレビCMの多さの「なぜ」を”もう少しだけ”考えてみる】や【ディー・エヌ・エーさんから返事が来た】などに挙げられている、各サービスにおける広報戦略と突き合わせると、なるほどと納得できるものもあるに違いない。