「ソーシャルゲーム」ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは2010年9月14日、ソーシャルゲームを1日1回以上プレイしている正社員に対する、利用スタイルの調査結果を発表した。それによると調査母体でソーシャルゲームの課金サービスを利用した経験がある人は、23.8%であることが分かった。利用者の平均額は月額で1322円。また、【ソーシャルゲームプレイヤー、6割は「1日30分未満」、女性の1/4は「1時間以上」も】におけるプレイ時間同様に、男性よりも女性の方が「ヘビー」なユーザーである傾向を見せている(【発表リリース】)。




今調査は2010年9月6日から8日にかけて、1日1回以上ソーシャルゲームをプレイしている(つまり日常的に遊んでいる)20-49歳の正社員に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は400人。男女比は1対1、年齢階層比は20代156人・30代139人・40代105人。

「ソーシャルゲーム」とは「主にソーシャルメディア上で提供される、他のプレイヤーとの交流を前提とした、内容がシンプルなゲーム」。本格的なオンラインゲームほど高密度な他プレイヤーとの交流性は無いものの、ソーシャルメディア上で展開される場合はその利点「他の人との交流ハードルが低い」を活かし、他プレイヤーとのやりとりをするほどゲームが有利に進められるものが多い。

今調査母体においては【ソーシャルゲームプレイヤー、6割は「1日30分未満」、女性の1/4は「1時間以上」も】にもあるように、1日あたりプレー時間が30分未満の人が63.9%と6割強を占めている。男性よりも女性の方が平均プレー時間が長く、またヘビープレイヤーも多い。

↑ 1日のうちソーシャルゲームで遊んでいる時間
↑ 1日のうちソーシャルゲームで遊んでいる時間(再録)

ソーシャルメディアそのものが基本の利用は無料であることも合わせ、ソーシャルゲームも「基本プレーは無料、何か特殊なアイテム・要素を導入する場合のみ有料」というシステムを取り入れている場合が多い。そのような「課金システム」を体験したの有無について聞いたところ、利用経験がある人は全体で23.8%だった。

↑ ソーシャルゲームでの課金経験
↑ ソーシャルゲームでの課金経験

冒頭でも触れたが、プレー時間同様に男性よりも女性の方が課金経験者が多めの結果が出ている。また、若年層ほど課金経験者比率が高い。中堅層以降になると、課金をしなくても済む範囲でお気軽に遊ぶが、若年層はお金を払ってでもしゃかりきに取り組むということか。

それでは課金経験者は月にどのくらいの額を払っているのだろうか。課金経験者全体平均では1322円という結果が出た。またこちらでも男性より女性の方が数字が上となり、ヘビーなプレイヤーであることが分かる。

↑ 月平均利用金額(自由回答形式・ソーシャルゲームで課金経験のある人限定)
↑ 月平均利用金額(自由回答形式・ソーシャルゲームで課金経験のある人限定)

↑ 月平均利用金額(円)(自由回答形式・ソーシャルゲームで課金経験のある人限定)
↑ 月平均利用金額(円)(自由回答形式・ソーシャルゲームで課金経験のある人限定)

金額区分を見ると、5-6割が1000円未満だが、中には一か月あたり1万円以上支払うツワモノもいる。少なくとも今調査母体ではそのツワモノたちは女性限定。元資料を見ると具体的な購入品は、「アバターの服」「アバターのアクセサリー」のような自分の分身となるキャラクター(アバター)への装飾品や、「ペットのエサ」「釣り具」「武器」「行動回復薬」などゲームを進めていく上で必要になるアイテムなどが挙げられるとある。

一つのゲームに大量動員しているのか、複数のゲームで分散して利用しているかまでは不明だが、「月に1万円以上も消費するソーシャルゲームのプレースタイル」が一体どのようなものなのか。見てみたい気になるのは当方だけではあるまい。