メディアクリエイトが発表した2011年6月20日-6月26日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、ガストの人気シリーズ最新作『メルルのアトリエ -アーランドの錬金術師3-』だった。見習い錬金術師が周囲の様々な人達との交流を繰り広げながら、自分の腕を磨いていくというファンタジー・ロールプレイング・シミュレーション。調合・戦闘、探索・開拓などを駆使し、自分と共に国を成長させていくのが目的。前作・前々作の主人公も登場し、シリーズのファンにも嬉しい内容。ややゲームスタート時のハードルが高い(まったくの初心者には難しめ)な所もあるが、内容はかなり充実しており、満足感を得た人も多い。




第二位はこちらも話題の新作……というよりは移植作『STEINS;GATE(PSP)』。先週上位を占めた『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』の原版『シュタインズ・ゲート』をPSPに移植したもの。フルボイス演出はそのまま健在、新規イベントやCGも追加し、読み物的なストーリーがそのまま活かされているのもポイントが高い。

第三位はこちらも新作の『ガンダム メモリーズ -戦いの記憶-』。タイトル通り「機動戦士ガンダム」シリーズを題材にしたアクションゲームで、メインとなるのは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」「機動戦士ガンダムUC)」「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」。3機の機体を出撃させ、任務に挑むことになる。発売初週ということ、またファンの多いガンダム系のゲームということもあり、賛否両論が飛び交っている。次週以降の動向を見定めた方が確実かもしれない。

第四位は先週のトップからは後退したものの、セールス的にはまだまだ堅調な『ダンボール戦機』が。オーソドックスなアクションロールプレイングゲームで、ストーリーの雰囲気も一昔前の香りただよう、安定感を覚える作品。高い衝撃吸収性を誇る強化段ボールをベースに創った戦場で、おもちゃのロボット「LBX」を戦わせていくという設定のもの。シナリオや雰囲気にレトロっぽさを感じるのは良いが、操作系をはじめとした「不便な部分」まで昔風なのはやや困りもの。

今回計測週はトップの『メルルのアトリエ -アーランドの錬金術師3-』。スマートフォン用のプロモーション用アプリも事前に無料配布するなど、メーカーサイドでは相当力を入れていたのが分かる。実際に遊んだ人からも評判は高く、次週以降にも期待ができる。一方で次週は携帯ゲーム機でいくつか、強固な固定ファンのいる作品が登場する。中堅どころの熱き戦いが次週も繰り広げられるのだろう。