メディアクリエイトが発表した2011年6月27日-7月3日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、「テイルズ オブ-」シリーズの名作と謳われている『テイルズ オブ ジ アビス』の3DS版『テイルズ オブ ジ アビス(3DS)』だった。主人公のルークが物語を通して、自分が生まれた意味を知るという、「自分探し」的な要素のあるストーリーを持つ作品。3DSならではの3D立体視を全面的に採用し、リアルな世界観やイベントシーン、戦闘場面を楽しめる。他機種版と比べて「秘奥技」の追加やシステム部分の高速化など、プレイアビリティの改善という点でも評価が高い。




第二位はこちらも話題の新作……というよりは移植作『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション(PS3)』。現在も稼働中のアーケードゲーム『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』をゲーム機用に移植したもの。前作の『IV』に切り替えることもできるので、お得な気分に。PSNのトラブルでパッケージ版への注目が高まったという意見もあるが、いずれにせよ根強い人気であることに違いはない。

第三位はこちらも完全な新作と評するには少々微妙な『ToHeart2 ダンジョントラベラーズ』。2009年に発売されたWindows版ToHeart2のファンディスクに収録されていたゲームをベースに、色々と手を加えて1本のしっかりとした作品に仕上げたもの。戦略性・攻略要素、イベントやストーリーの追加など、さまざまな点でボリュームアップをしている。第一週目ということもあり賛否はまちまち。ただ、手軽いものと思って舐めてかかったところ、(良い意味で)痛い目にあったとの意見が多い。

第四位はこちらも移植版の『ゴールデンアイ 007』が。1997年にニンテンドー64版で発売された同名作品のWii版。プレイヤーはボンドの視点から、敵基地に侵入したり、銃撃戦をくぐり抜けるなど、映画のシーンを再現したようなアクションを繰り広げていく。「007らしさが足りない」という意見が多数見られるのが気になるが、それをのぞけばそれなりのFPSというところか。

今回計測週はトップの『テイルズ オブ ジ アビス(3DS)』。他機種版も色々と出ており、ファンはそれらの機種でもプレーしているはずなのだが、それでも携帯ゲーム機で遊べることの便利さは魅力的なようだ。

一方次週計測週は、人気アニメ&小説のボードゲーム版をはじめ、いくつか気になる作品が登場する。今週ほどではないが、次週も新作が健闘する週になるのだろうか。