
今調査は2011年6月9日-13日に携帯電話でのインターネット経由で実施されたもので、『モンスターハンターポータブル 3rd』のプレー経験がある15-49歳の男女を対象にした。有効回答数は1000人。男女比は1対1で年齢階層比は10代210人・20代335人・30代250人・40代205人。調査実施機関はネットエイジア。
『モンスターハンター』シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かう、ハンティングアクションゲーム。シリーズ第一作目は2004年3月にプレイステーション2用として発売されたが、特に協力プレーが容易にできる同シリーズのPSP版が大いに人気を博し、今回調査母体の条件として用いられた『モンスターハンターポータブル 3rd』では400万本を超えるセールスに達している。そして今調査母体はその『モンスターハンターポータブル 3rd』プレー体験者が前提となっている。
さて【『モンハンポータブル3rd』のコラボ、男性は『ガリガリ君』女性は『ユニクロ』がお気に入り】で解説しているが、すでに『モンハンポータブル3rd』で展開済みのものとしては、「ユニクロ」とのコラボがもっとも好かれる結果が出ている。

↑ 『モンスターハンターポータブル3rd』とのコラボで気にいったもの(複数回答)(再録)
それでは今後、『モンスターハンターポータブル3rd』に限らず『モンハン』シリーズ全体でコラボしてほしいジャンル・企業・項目などの対象として、どのようなものが望まれているだろうか。自由回答形式で答えてもらい、それを集計したため、一項目当たりの回答率が低くなってしまっているが、それでも最上位についたのは「菓子類」。回答率は7.4%という結果となった。

↑ 今後『モンハン』シリーズとコラボしてほしいもの(自由回答形式、上位のみ)
次いで個別企業としての「マクドナルド」が業界・品目全体としての「携帯電話」と同列に並んでおり、マクドナルドの知名度の高さ・プレイヤー層における親近感の強さを再認識させられる。親近感という観点では「コンビニ」「任天堂」「コカ・コーラ」などもまた同様で、プレイヤーにとってそれなり以上のなじみがあり、コラボの意味がある(容易に利用できる)ものを求めていることが分かる。
これを男女別で見ると、大きな差異が生じているのが見て取れる。

↑ 今後『モンハン』シリーズとコラボしてほしいもの(自由回答形式、上位のみ)(男女別)
男性は「携帯電話」「任天堂」「コカ・コーラ」「カプコンの他のゲーム」の順で各項目の値も比較的ばらけている。女性は「菓子類」がダントツの一位で、次いで「コンビニ」「マクドナルド」「携帯電話」が上位に来ており、上位項目の回答率が比較的寄っている・集まっている雰囲気が強い。女性の方が好みが集中しやすいということだろうか。
また以前の記事でも「男性はゲーム内」「女性はリアル」でコラボを望む傾向があると伝えたが、今調査項目でも同様の結果が出ているのが分かる。
市場を形成するほどに成長したゲームには、『モンハン』のようにさまざまなタイアップ話が舞い込んでくる。しかしあまりにも的外れなものになると、した側・された側、そしてプレイヤーにも苦虫をかみつぶしたような状況となりかねない。今件調査結果はあくまでも切り口の一つでしかないが、十分留意する必要のある項目ともいえよう。