メディアクリエイトが発表した2011年8月29日-9月4日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、マーベラスエンターテイメントの『グランナイツヒストリー』だった。Wiiの和風剣術アクションロールプレイングゲーム『朧村正』に続く、マーベラスとヴァニラウェアによる新作ファンタジーシミュレーションロールプレイングゲーム。「常時接続の必要が無い」という新コンセプトの領土争いをテーマにしている。プレイヤーは一国の騎士団長としての立場から、戦いに参戦することになる。キャラクタメイクの細かさに加え、ネットワークゲームにも関わらず常時プレーの必要が無いという、携帯ゲーム・ソーシャルゲーム的なお気軽さが受け、口コミで売れ行きを伸ばしている。




第二位は『モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver.』。プレイステーションポータブル版『モンスターハンターポータブル 3rd』のプレイステーション3版。高解像度であの『モンハン』シリーズ最新作が楽しめるというのがセールスポイント。前回指摘された点の根本的な解決はなされておらず、「ソロプレー向け」という評価が目立つようになるほど。確かにそう考えれば納得は行く。

第三位は『みんなのリズム天国』。DSシリーズで発売中の『リズム天国 ゴールド』のWii版で、「テレビで楽しむ『リズム天国』」がキャッチコピー。ゲームの仕組みは音楽にあわせ、「リズムにのってボタンを押す」だけというシンプルなつくり。安定的なセールスを続けているせいか、全体的に販売本数が今一つな週になると、ちょくちょく上位に顔を出す状況。

第四位は前週から横滑りする形で『戦国無双3 Empires』。いわゆる「ちぎっては投げ」が出来るアクションゲームと、国獲りシミュレーションの要素を足した「Empires」シリーズの最新作。日本の戦国時代を舞台に、好きな大名家の歴史を追体験しながらゲームをプレイしていく「戦史演武」がメイン(他にプレイヤーが自由に政略・戦闘を繰り広げて行く「争覇演武」は前作通り)。内政部門では好きな形の城下町を創る仕組みも用意されている。発売から二週目になるが、特に前作プレイヤーからの意見が厳しい。変更されたシステムの部分がツボだったのかもしれない。

今回計測週はトップの『グランナイツヒストリー』。説明文中でも触れたが、他の人と情報や戦況を気軽に共有できる一体感が受けており、主にインターネット上の口コミで面白さが伝わっている。品薄状態との話もいくつか耳に入っており、今後じわじわと浸透していく可能性は十分ある。一方で次週計測週では有力ロールプレイングシリーズの新作、アクションガンシューティングゲームの最新作など、気になるタイトルが発売予定。上位層は激しい争いになりそうだ。