
一度止めたスマホゲームの再開、それなりにある人は6割
今調査は普段からスマートフォンのゲームで遊んでいる15歳から69歳の男女を対象にインターネット経由で行われたもの。有効回答数は700件。利用スマートフォンのOS区分はiOSとAndroidで1対1(実際の普及、利用比率とは異なる)。
多種多様なものが展開されているスマートフォン向けゲームだが、一つのゲームをずっとプレーしている人は少なく、いつかは遊びつくして、あるいは飽きてそのゲームのプレーを止めることになる(たまにサービスそのものが終了する場合もある)。
一方、一度遊ぶのを止めたゲームを再び遊び始める場合もありうる。漫画や書籍、小説ならば一度読み終えたものを本棚からひっぱり出して再び読みはじめたり、聞き飽きたCDを再び再生するような感覚だろうか。そのような経験があるか否かを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 一度飽きたスマートフォンのゲームを再開することはあるか(択一)

↑ 一度飽きたスマートフォンのゲームを再開することはあるか(択一)(遊んでいるゲームのタイプ別)
全体では「ある」が14.6%、「ときどきある」が45.4%。この二つを合わせた「結構ありがち」で6割に達する。「ほとんど無い」、見方を変えれば「ごくまれにある」まで含めた「頻度はともかく経験はある」という仕切りでは91.1%となる。結構多くの事例があるようだ。
ゲームタイプ別に見ると(ゲームのタイプとは「アプリ…AppStoreやGooglePlayなどからダウンロードするアプリタイプのゲーム」「ブラウザ…AmebaやGREE、Mobageなどのマイページから遊ぶブラウザゲーム」を意味する)、「ブラウザとアプリ双方のタイプを遊ぶ」人で良くあるとの回答が多いのが目立つが、それ以外は大きな違いは無い。ゲームタイプによる「回帰性」の違いは無いようだ。
なぜ再び遊び始めるのか?
それではなぜ、一度止めたスマホゲームを再び遊ぶようになったのか。「ほとんど無い」回答者まで含め、再開経験者にその理由を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 一度飽きたスマートフォンのゲームを再開する理由(複数回答)

↑ 一度飽きたスマートフォンのゲームを再開する理由(複数回答)(ゲームのタイプ別)
最大の理由は「他にやりたいゲームが無かった」。見方を変えれば「すでに遊び終え、飽きてしまったゲームではあるが、それなりに面白いと思い続けており、遊んでみたいゲームではある」ことを意味する。いくら他に遊びたいゲームが無いとしても、それらのゲームよりも面白くなければ、一度止めたゲームを再開することはないからだ。それなりの好感触を覚えさせるゲームアプリなら、一度プレーから離れても、上で例に挙げた漫画や書籍、CDに再び手を伸ばすように、再び時間を費やすようになる。
また、この理由ではアプリタイプのゲームで遊んでいる人が多いのも注目に値する。自分のスマホにそのような「お気に入りのアプリ」として残しているからこそ、だろうか。
その他の理由では概して「ブラウザ」「双方」の方が回答率が高い。また、ゲーム提供側が行っている各種プロモーション、例えば特典の配布やプッシュ通知、テレビCM、さらにはゲーム内広告が、それなりに効果を見せているのも分かる。
一方、口コミ的効果「身近な人がやっているのを見て」が高い値を示しているのにも目が留まる。きっかけなのか、コミュニケーション(のネタとして)が目的なのかまでは判断できないが、スマホゲームでは身近な人がプレーしていることが重要な要素になりうる事例といえよう。
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