小雨が降りしきり気温的にはよい塩梅なものの、洗濯物の乾きや食べ物の傷みが気になる今日この頃。メディアクリエイト発表による【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、該当週のセールスランキングの最上位は、任天堂の新作音楽ゲーム「リズム天国 ザ・ベスト+」(3DS)となった。流れるリズムに従いボタンを押すだけといったシンプルなリズムアクションゲームのベスト盤的なタイトルで、同シリーズのこれまでの作品から選りすぐりのゲーム、そして新しいゲームも加え、合わせて100種以上を収録している。曲の変更やシリーズの枠を超えたミックスも可能。ストーリーモード的な要素もあるが、その部分には賛否両論が挙げられている。





↑ 「リズム天国 ザ・ベスト+」公式の紹介映像。

第2位はこちらも新作、バンダイナムコエンターテインメントの「ドラゴンボールZ 超究極武闘伝」(3DS)。ドラゴンボールシリーズから登場キャラ100名以上、プレイ可能なキャラは20名以上登場するアクション格闘ゲームで、それぞれのキャラの個性あふれた技を楽しむことが出来る。またサポートキャラには本来非戦闘員的な立場にいる者も登場するため、起伏にとんだプレイが堪能できる。キャラの描写そのものには評価が高いものの、システム面では今一つ感を覚える人も多い。

第3位は任天堂の新作「Splatoon(スプラトゥーン)」(Wii U)。前週まで2週連続のトップからようやく順位を下げたものの、今なお単週で5万本以上を叩き出している、対応ハードの実情を考慮すれば化け物的な存在。人間とイカの姿を自由に切り替えできる自己キャラを操作し、人間の時はインクを使って自分の陣地を広げ、イカの時にはインクの中に潜ってインクの補充が出来る特性を活かし、陣地を拡大していくゲーム。元々シンプルなゲームシステムでプレイハードルが低いことに加え、さまざまな武具を実装して行動にバリエーションを持たせており、さらにはマルチプレイの際に役割分担的な遊びが可能なためゲームそのものへの慣れによるギャップを比較的ゆるやかなものとしてくれるなど、多彩な面での自由度の高さと面白さがポイント。

第4位は「英雄伝説 空の軌跡FC Evolution」(3DS)。同社のシリーズものRPGの一つ「軌跡シリーズ」の第一作目を徹底的にリファインして現代技術で再生したもので、リバイバル的なタイトルともいえる。全キャラクターの描き下ろしやBGMのアレンジ、画質向上、インターフェイスの現代版への切り替え、イベントのフルボイス化など、該当作を知らない人はまったくの新作として楽しみ、知っている人は昔を懐かしみながら時代の流れと進化を堪能できる。ベースとなったタイトルの秀逸さもあり、初週評価は概して高め。

今回計測週ではイカなゲーム以外はすべて新作で、新鮮味あるラインアップとなった。一方、セールスそのものはその上位陣以外はやや軟調で、第5位以下は1万本/週を切っている。

次回計測週では人気アクションゲームのスペシャル版、人気シミュレーションとRPGのミックス作品など、注目作がいくつか発売を待ちかまている。順位にはどのような変化が生じるだろうか。