今年もあと1/4を切ったことに驚愕している人も多いであろう今日この頃。メディアクリエイト発表の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、該当週のセールスランキングの最上位はエレクトロニック・アーツの人気サッカーゲームシリーズの最新作「FIFA 17」(PS4)だった。「世界最大のスポーツゲームシリーズ」を自称する「FIFA」シリーズの最新作で、J1リーグや欧州の主要リーグもすべて実名で登場する。それらのチームとの夢の対戦や選手移籍などもゲーム内で可能。自分だけのストーリーを体験できる「ストーリーモード」もPS3以外の機種で実現している。初週プレイヤーの感想はおおむね堅調。シリーズを通してプレイした人からの絶賛も相次ぎ確認できる。なお同名タイトルのPS3版が第5位にランクインしている。




第2位はアトラスの新作ロールプレイングゲーム「ペルソナ5」(PS4)。順位は前回週から横すべり。同社の名作シリーズ「ペルソナ」シリーズの最新作で、今作では現在の日本を舞台に学校や友情、恋愛といったごく普通の日常生活を楽しみつつ、同時に物語などでしか見聞きしない都市伝説、科学的に証明ができない不可思議な謎に立ち向かっていく。プレイヤーは昼間はごく普通の高校生として学生生活を堪能し、夜は怪盗となって特殊能力を用いて人々を改心させていく。作り手の本気度合いが伝わってくるとの感想も少なくない。遊びやすさ、細かい点までの配慮のされ方が好感触となり、プレイ時間が重なるにつれ、評価が上がっていく感がある。口コミによる浸透もそこかしこで見受けられることから、息の長いタイトルになりそう。

第3位はレベルファイブの新作「妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ」(3DS)。ポケモン同様妖怪ウォッチでも同時発売の別バージョンには類似・対となる単語を合言葉的に用いるのが常だが、今回は日本食として良く知られている食品名をベースにしている。これは舞台が日本と米国の双方にまたがっているからのようだ。ゲームシステムはこれまでとほぼ同じだが、米国も舞台となることから多数の「メリケン妖怪」も登場する。また前作などと連動すると独自妖怪も手に入る。

第4位は角川ゲームスの新作「デモンゲイズ2」(PS Vita)。2013年に発売された「デモンゲイズ」の続編に相当するダンジョンRPG。単純に迷宮探索と敵との戦いだけでなく、仲間たちとの共同生活を楽しむ要素も多分に含まれている点は前作と変わらない。ゲーム構成は比較的シンプルで、初心者向け。

今回計測週では「FIFA 17」が前評判通りのトップを確保した一方、じわりとその質の良さが広まりつつある「ペルソナ5」が高ポジションを維持しており、妥当な感の強い結果となった。次回計測週では人気シリーズの新ジャンル版が登場予定のため、序列にも少なからず変化が予想される。どこまでセールスは伸びるだろうか。