そろそろ冬服への切り替えを本格的にしなければと考えている人も多いであろう今日この頃。メディアクリエイト発表の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、該当週のセールスランキングの最上位はカプコンの新作「モンスターハンター ストーリーズ」(3DS)だった。リアルタイムアクション3Dモンスターハンティングゲームとなる主軸作の「モンスターハンター」とは異なり、モンスターと絆を深めることができるモンスターライダーと成り、モンスターとの交流を楽しむロールプレイングゲーム。「モンハン」に登場するさまざまなモンスターが登場する。戦闘はターン制バトルで、敵モンスターの特徴を見極め、3種類の攻撃を使い分けていく。仲間のモンスター「オトモン」と共に絆技を繰り出し、敵に大きなダメージを与えることも。初週プレイヤー感想はそこそこ堅調。「モンハン」プレイヤーからも大よそ好感触。




第2位はアークシステムワークスの新作格闘ゲーム「BLAZBLUE CENTRAL FICTION」(PS4)。記憶喪失となり、周囲から恐れられる反逆者となった主人公が、さまざまな葛藤や自分の断片的な記憶と共に、階層都市の奥へと進んでいく。これまで続いていたシリーズの集大成ということもあり、初週評価は悪く無し。特にシナリオモードの内容は高評価。他方、ゲーム根本部分のアクションにおいて、あまり変わり映えがしないとの声もある。

第3位はアトラスの新作ロールプレイングゲーム「ペルソナ5」(PS4)。順位は前回週から1つ落としたものの、単週でも1万本超えの堅調なセールス。同社の名作シリーズ「ペルソナ」シリーズの最新作で、今作では現在の日本を舞台に学校や友情、恋愛といったごく普通の日常生活を楽しみつつ、同時に物語などでしか見聞きしない都市伝説、科学的に証明ができない不可思議な謎に立ち向かっていく。プレイヤーは昼間はごく普通の高校生として学生生活を堪能し、夜は怪盗となって特殊能力を用いて人々を改心させていく。遊びやすさ、細かい点までの配慮のされ方が好感触となり、プレイ時間が重なるにつれ、評価が上がり、クリアした人からも満足感と共に時間を過ごせたとの声が多い。

第4位はレベルファイブの新作「妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ」(3DS)。こちらも順位は1つ落としたが、単週で(双方合わせてだが)1万本超えのセールスを計上している。ポケモン同様妖怪ウォッチでも同時発売の別バージョンには類似・対となる単語を合言葉的に用いるのが常だが、今回は日本食として良く知られている食品名をベースにしている。これは舞台が日本と米国の双方にまたがっているからのようだ。ゲームシステムはこれまでとほぼ同じだが、米国も舞台となることから多数の「メリケン妖怪」も登場する。また前作などと連動すると独自妖怪も手に入る。

今回計測週ではケタ違いのセールスでトップについた「モンスターハンター ストーリーズ」に注目。人気シリーズが長期的なセールスを示すと、それが軸となり、多方面へと物語の紬を広げていくという好例になりそう。次週以降、どこまで伸びを示し続けるのか、まずはハーフミリオンに手が届くのか否かを見極めたい。