メディアクリエイトが発表した2009年8月10日-8月16日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、久々にこの位置に返り咲いた感が強い、「日本で一番有名なロールプレイングゲーム」シリーズの最新作『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』だった。前週の三位からグンと突き抜けての第一位となっている。直近セールスそのものはすでに他の上位ソフトと同程度のレベルのものとなったが、これまでの積み上げがかなりあるため、累計400万本販売もそう遠いものではないと思われる。おそらく9月中には何らかの報があることだろう。




第二位にはこちらも長期休暇・新作閑散期には強い「定番ソフト」となりつつある『トモダチコレクション』がランクイン。計測週単週の売れ行きではわずかの差でトップを逃すという、非常に堅調な成績を挙げている。「ゲームらしくない、不思議なゲームっぽい、面白ソフト」という雰囲気が、多くの人に受け入れられているに違いない。同系統のソフトが多数出てこられても困るが、こういったソフトそのものの存在は決して悪くない。

第三位には久々に上位に再登場した『Wii Sports Resort』がランクイン。累計販売本数も100万本に達し、晴れて「ミリオン」の冠をいただくことになった。新しいコントローラーオプションの「Wiiモーションプラス」で南国リゾートのスポーツを楽しもうという、リアルアクティブゲーム。季節感にあったソフトであることや、テレビCMなどが効果をみせているのだろう。

第四位には、やや順位を落としてしまった『モンスターハンター3(トライ)』がランクイン。恐竜時代のような世界観の中で生息するさまざまなモンスターたちを狩る「ハンター」として狩猟を楽しむ、モンスターハンティングゲームで、他機種(プレイステーションポータブルなど)で大いにその実力を発揮している。Wii版でもその勢いに変わりはないが、Wiiのユーザー層特性と合わせ、オンラインでの課金制に賛否両論が出てきているのが気になるところ。

今回計測週は夏休みの真っただ中・お盆休み中ということもあり、新作はほとんど登場せず、結果として家族が楽しめる定番ソフトが上位を独占することになった。こんな時期にはたいてい「マリオ」か「ポケモン」が顔を見せるものだが、今回は両者ともお休み中。ソフトそのものが多様化したのか、あるいはたまたまなのかは判断がつきかねるが、興味深い傾向ではある。